そろそろ最後の更新から1年も経つとは、久しぶりに開いてみて驚いた。
それだけ、暇に見えて暇じゃない、それなりの密度がある一年を過ごしたんだと思う。
私は恋人を切らしたことがほぼない。
いや、切らしたことがないわけではなくて、切らせなかった。
それなりにたくさんの人と数ヶ月から数年までのお付き合いをしてきたけど、どの人に対しても「この人がいなくなったら何もできない」と思っていた。
つまり恋人に依存をして生きてきた。
今回も例外なく共依存関係だったと、終わってみて思う。未だに執着の気持ちが残っている。
自分から関係を終わらせたけど、いつものように次の相手がいるわけでもないし、嫌いになったから別れたわけでもない。大体10年ぶりぐらいの失恋。毎晩布団に入るたびに思い出しては悲しくなる。
いっそのこと、妊娠していればいいのにとも思ったけど、ピルを服用している私にそんなことが起こるわけもなくいつも通りの消退出血が起こった。
お腹が痛い。一緒のベットに入った彼に向かってそう口にすれば、いつも後ろからお腹に手を当ててくれた。細かいことをいうと私が強引にそう誘導していたような気もするけど、全身が包まれて、温かくて、お腹の痛みも和らいで、もしかしたらあの時間が一番安心できる時間だったかもしれない。文句の一つだって言わないし、心配する言葉もそうしつこくなくて、そういうところも好きだった。生理痛が重くて良かったとさえ思った。
今までなんでも相手のせいにしてきたけど私にもたくさん悪いところがあると、今回の関係で痛いほど感じた。必死に対等な関係でいようとお互いに努力をして築き上げてきたからこそ感じることなんだろう。
自分で勝手に人と作った基盤の上で生きていくのは、もうこりごりだ。勝手に疲れてしまう。
恋愛に少し疲れてしまったので、今は念願の一人暮らしを存分に味わおうと思う。
両親の元から自立して今年で5年目になるけど、1人になってみたら買ってきたもの、作ったもの、大体がその時に一緒にいた元夫や恋人のためであったことに気づいた。
自分のためだけに作るご飯は一人で食べたって美味しいし、自分のためだけに購入する家電や食器は気持ちの充実感が違う。
これからは帰宅する時に連絡を入れなくていいし、予定を共有しなくていいし、部屋が散らかってたり食器や洗濯物が洗えなくても罪悪感を感じる必要はない。
それを寂しいと思えるようになったらまた新たな出会いを探せばいい。
区切りをつけてみたらふと考える未来にワクワクするようになった。いいことな気がする。夜な夜な落ち込む頻度も、きっと少しずつ減っていくんだろう。
私ももうあの頃とは違う、いつのまにか少女や小娘でなく女性と呼ばれるような年齢になった。大抵の悩みは時間が解決してくれることだって、彼じゃない人を好きになれる日が必ずくることだって、わかる。
今後は、自分の生活の基盤を固めて生きていくこととする。
もし次に恋人を作りたくなったら、その基盤の上で生活をしていきたい。
とりあえず、一人になった記念に少し大きめのモンステラ、デリシオーサを部屋に置きたい。