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ぼくはあれから相当変わった
初めて乳母として書いた日記を未だに忘れられない。執着しているようで恥ずかしいけど、これこそ私以外の何者でもないなと読むたびに思う。
https://harusanday.jp/2017/05/全員目障り/
結局めんどくさがりやで飽きっぽい私は、はるさんに「もうはるさんのもとで学べることはないと思ったから」などと言って乳母を数ヶ月でやめた。本当は女の子達との馴れ合いがめんどくさいと感じたからだったくせに。
結局うつ病になって寂しくなって戻ってきたいと思った頃にはもう乳母なんてものはなくなってた。散々見下してきたものはやっぱり羨ましいだけだった。
オーガズムを得るために踏み込んだ世界だったし、どんなイき方もできるようになったのに、そのへん私はちっとも変わっていない。当時彼氏だった男は今では夫になったけど、やっぱり彼ではイけないまま。一時的にイけるようにはなったけど、すぐに元に戻ってしまった。でも彼でイけるようになっても、他所で遊んでも、私は満足しないんだってわかった。
あのとき同じ悩みを抱えていた女の子たちも、新しく彼の元にきた女の子たちも、結局彼から離れられない人ばかりでまだ私は見下している。はるさんが「こんな仕事をしている人間はいないほうがいい」って言ってたのを思い出した。
未だに私だけはバカになれない。
やっぱりちょっと羨ましい。
私だってこの場所からいつまでたっても離れられないし、この名前を捨てられない。
でも変わったことだってたくさんあるんだよ
インターネット上や親しい人の前では一人称に「ぼく」だなんて使ってぶりっこを遠慮なくするようになったし、やりたくないことは一切しなくなったし、関わりたくない人とは関わらなくなった。ネット上での馴れ合いもやめた。
あんなに絶対やめるものかと思っていた看護師の仕事もうつ病を機にやめた。
嫉妬をしたり、見下したりする自分がどこか愛おしく感じるようにもなった。
当時のあの日記を読んでくれたたくさんの人に「杏ちゃんは愛おしいね」と言われてきた理由が今になってやっと、なんとなくわかる。と前にも言っていた気がするけどその時よりもっとわかる。わかるもんね。
そんなぼくは最近やっとうつ病から立ち直り始め、空はより一層青く見えるし、太陽がキラキラして、鳥のさえずりが聞こえるようになってきた。これは比喩ではなく本当にそうなの。
ひさびさに日記を書いているのは新しい目標を見つけたから。
あの日に戻ったみたいにまたいろんな人を見下している。
でも今はその感情の正体がわかる。受け入れられる。これが私なんだなと思う。
あの頃たくさん抱えていた矛盾、当時は大嫌いだったけど今はもう並べてニヤニヤできるぐらいには余裕を持てるようになった。全部私だ。カワイイ。
かっこつけたり、頭がよさそうに振る舞うこともやめて等身大の自分に近い自分を見つけた。きっと伝わるんじゃないかな。
できる限り誰とも関わりたくなかったくせに、今では環境と人を選びながら自分を素直に自己開示できるようになって為になるお話ができるようになった。もうこれでも十分すぎるくらいだと思う。
まあそんなこんなで、これが、自分を愛する、とか、自分を大事にする、の私なりの答えでした
杏ちゃんのこと、大好きだから多分まだしばらく杏ちゃんでいると思う。
もう無理に面倒ごとを丸めて捨てるようなことはしない。
でも一区切りではある
だいすきだよ。さようなら。